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著者からのメッセージ

こうなったらしょうがない

   おくはら ゆめ
(2012年9月発行 会報第7号より)
 私は焼き芋が大好きです。「芋を掘る」事も、「たき火」も、「出来立てホヤホヤを食べる」事も、全ての行程において血が騒いでしまいます。小さい頃から焼き芋が好きでしたが、それは「いしや~きいも♪」という音楽をかけながら車で売りにくる焼き芋で、ひと冬に1、2回だけ母と半分こして食べました。手で半分に割った焼き芋は黄金色で、ほかほか湯気が出ていて、とろりと甘くて特別な気持ちになったのを覚えています。そして大人になって今の家に引越した時、近所を散歩していると「いも神さま」が祀られている神社がありました。この辺りは江戸時代の開拓地で痩せた土地だったけれど、さつま芋だけは良く育ったので「豊作」の神様として祀られる事になったそうです。「おもしろいなあ」と思った私は、小さな庭でさつま芋を育てました。ちょうど収穫の頃には落ち葉がいっぱい庭に降ってくるので「こうなったらしょうがない」と、焼き芋をしました。いろんな想い出が結びついて、ある時、お芋の神様の周りで「やきいもするぞ、エイエイオー!」と言っている動物達が思い浮かんで、「こうなったらしょうがない」と、絵本になったのでした。
書影
やきいもするぞ
ゴブリン書房刊 定価1,470円
小学校低・中学年


著者
おくはら ゆめ

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