1. HOME > 
  2. 著者からのメッセージ

著者からのメッセージ

「敬語」を乗り越える

   蒲谷 宏
(2008年12月発行 会報第116号より)
 「敬語」というと、尊敬語や謙譲語といった用語がまず頭に浮かび、どうしても規則や上下意識との関係で考えてしまうのではないでしょうか。しかし、敬語を使ってコミュニケーションすることは、社会生活の中で人と人とがよりよく生きていくための知恵であり、よりよい人間関係を築くために必要な文化であると言えるのです。「おっしゃる」や「申し上げる」といった言葉としての敬語に縛られてしまうのではなく、まず、自分と相手との人間関係、状況や文脈を認識し、その上でどういう内容や言葉を選択していくかということが大切になります。

  子どもたちが、具体的な「場面」を通じて、敬語を使ったコミュニケーション能力を高めていけること、また、将来必要になる敬語の様々な使い方を知ること、楽しみながら敬語の体系を習得していけること、本書は、そうしたことを目指して編集されました。

  敬語をコミュニケーションの中で考え、学び、そして自らの表現として選べるようになる、そして、自分と相手とが尊重し合うことで、よりよい関係を作り、維持していける、それが、敬語を乗り越えていくことにつながるのだと考えています。
本イメージ
楽しく演じて、敬語の達人
光村教育図書刊
定価3,360円
小学校高学年

著者
蒲谷 宏

バックナンバー

選書リストを見る

新規登録すると…

SLBAに参加登録(無料)していただくと、ホームページからもご注文が可能になります。

学校図書館様向け 新規登録

書店様向け 新規登録

ページトップへ

当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁じます。