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参加校の声

子ども達が楽しく学習・読書をする図書館

新宮町立新宮小学校 学校司書    横山 柳子
2011年4月発行 会報第3号より

 本校の図書館は、校舎の北棟と南棟の中心に位置し、子ども達にも保護者にも全職員にも魅力ある図書館である。子どもたちが楽しく学校生活を過ごし、学習や読書をするようになるために、まず、図書館経営では、全教育活動の展開に寄与することである。その為に、各教科、学習の活動に充分に学校図書館が活用できるように学習環境を整える。本校では学校教育目標「豊かな心を持ち、自ら考え伸びようとする心身共にたくましい子」の育成、また、校内研修テーマでは、「いきいきと学び続ける子どもを育てる教育活動の創造」とあり、司書教諭を中心に図書館教育を位置づけ、「学習情報センター機能と読書センター機能としての学校図書館利用の活性化」に取り組んでいる。
(1) 本の購入時の選書
(2) 職員の情報交換
(3) ブックフェアー(新しい本の紹介の展示)
 などが重要であり、本校ではこれらの取り組みによって本が活用され、豊かな心や自ら学ぶ力が深まってきている。
 保護者の読書ボランティアや地域の「しんぐう語りの会」の効果活用を促進していく。
「しんぐう語りの会」の内容は、昔話・神話・伝承などの本の読み聞かせである。また、児童の図書委員では、「百人一首」に取り組み、古文や漢文に親しみやすい環境をつくっている。また、読書活動から表現活動への創造として、琴と尺八と朗読(花さき山)の共演による「朗読コンサート」を実践した。学力づくりの「調べる力」については、図書館教育による情報処理・課題解決力の育成、学校の特色化の組織・図書館教育の充実として、以下のことが図書館では直結する大きな要素となる。
(1) PTAと連携した「早寝・早起き・朝ごはん・読書」
(2) 読み聞かせ活動の充実
(3) 児童の図書館利用の活性化
 本校の調べ学習でも、自主・自律に向けた取り組みを行い学校図書館の機能を充分に活用し、教科・生活科・総合的な学習推進計画(カリュキュラム)では、その教科の関連の本に興味を持てるように計画している。具体的な内容として、校内研修での図書館教育では、2学期の12月に第2学年国語「お話大すき(光村図書)」の公開授業をした。ここでは、ブックトークを通して子どもたちと本を出会わせながら教科学習を進めていく。本を読む目的として、「楽しむための読書」(9分類)のみでなく、読書のジャンルの分類にも広げていけるように進めていこうと考えている。新学習指導要領では、国語科の第2学年での「読むこと」は、「楽しんだり知識を得たりするために本や文章を選んで読むこと」とある。各教科の授業にブックトークを入れ、教科に関連した本を子どもたちに本の紹介をしていくことが学習意欲を高め、本から得る知識が学習をさらに豊かにしてくれると考える。更に読書の深まりといろいろなジャンルの本を読むことにつながり、読書領域の拡大にもなっている。

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