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参加校の声

学校図書館の位置づけ

伊勢市立宮川中学校 司書教諭    中井 典子
2008年12月発行 会報第116号より

 学校の中で図書館をどう位置づけるのか。色々な考え方があると思いますが、私は「第2の保健室」を目指しています。相談室に行くほどでもなく、保健室に行くほどでもない。しかし、昼休みにあまり居場所がない…そんな生徒たちの居場所になれば、と考えています。

 本校でもそうですが、学校の中で図書館は最上階にあったり、別棟にあったりして、行くのには不便な場所が多いように思われます。ともすれば、目がなかなか行き届かなく荒れてしまったり、騒がしい場所になってしまうこともあります。 居場所がない生徒がほっ、とくつろいで笑顔で話すことができたり、新しい世界を本の中で見つけたり、そこで友達を得たりする場所には到底なれません。

 そういう立地条件の悪い図書館には、毎日教師なり、ボランティアなりの大人が必要であると思います。まして、おこがましくも「第2の保健室」を目指すならば。

 幸いにも今年度は図書館に一番近い教室の担任をすることになったので、昼食後は即、図書館に足を運べます。

 ただ、学校業務も多様化する今日、なかなか図書館業務に時間を割けないのが現状です。昼休みに図書館で生徒達と過ごす時間をとれる環境にあることは、私にとっても生徒にとってもありがたいことです。

 まず居心地のいい場所を保障する。そして訪れた生徒が本をとって落ち着いて本の世界に浸れる環境。そういう図書館を私は目指しています。

 さて、図書館に来た生徒がまず手に取る本として様々なジャンルの本を置いておくべきですが、ついつい、いわゆる「読み物」ばかり購入してしまいがちになってしまいます。SLBCはそんな私にとって、いろいろなジャンルの本を購入できるよい機会を与えてくれています。バランスよく本を購入するため、今後も利用させていただきたいと思います。

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