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SLBAのご案内

SLBAの利用による蔵書構成

学校図書館図書整備協会 前理事長
森田 盛行
2014年4月発行 会報第12号より
1.学校図書館の蔵書構成
 学校図書館の目的は、学校教育の支援にありますので、当然蔵書の構成も教育活動を支援するもの、児童生徒の心身の成長に資するものが最も相応しいものになります。この基本が揺らぎますと、蔵書構成が学校図書館の担当者の趣味や好み、独自の考え、流行等に左右される恐れがあります。これは、児童生徒の成長には決してプラスにはなりません。例えば、担当者が文学好きで、明治時代の作家の文学全集が数種類もあり非常に充実していますが、社会科学、自然科学、現代文学等の新しい本がほとんどない、という蔵書構成では、児童生徒に見向きもされないでしょう。

2.望ましい蔵書構成
 学校図書館の目的を受けた具体的な学校図書館の目標は、自校の教育目標、教育の重点、研究課題等を実現するために設定されますので各学校図書館によって異なります。当然、蔵書構成も異なります。現在では9類以外の本も強く求められています。しかし、有限の予算の中で最大限の効果を発揮するためには、蔵書のバランスをとることも必要です。
 現在蔵書の比率の基準となっているものは全国SLAの「標準配分比率」です。この比率はあくまでも標準であり、各学校図書館の目標等によって異なります。

3.構築の手順
(1)蔵書構成の目標
 これまで、ほぼ無人管理に等しく、蔵書構成が偏り、利用できない蔵書構成の学校図書館を例にして、どのように改善していくか、考えてみましょう。
 まず、自館の蔵書構成の目標を設定します。目標には、5年~10年の長期目標、3年~5年の中期目標、1,2年の短期目標を設定することが広く行われています。蔵書構成は、中長期の目標に合わせて行います。短期では、現在の予算規模では達成することは困難だからです。

(2)現状調査 蔵書点検
 現在の蔵書の実態を調査します。まずは、学校図書館の管理下にある本を校内から集め、書架上に全て並べます。乞われていて、修理不可能なもの、ページが脱落しているものなどを書架から取り除きます。そして、自館の「図書廃棄基準」に照らし合わせて、廃棄するのが妥当なものを取り除き、書架上に残っている本を分類ごとに配架します。分類が誤っているもの、分類されていないものは、とりあえず分類記号だけを付与し、後日ラベルに分類記号等を書き込み背表紙に貼付します。
 分類順に配架されている本の分類ごとの冊数を数え、その数値に基づいて分類の配分比率を出します。これにより、分類ごとの偏り等が把握でき、蔵書の全体像も分かります。

(3)図書の購入
 蔵書構成の目標に添い、どの分類の本を重点的に収集するか決定します。ここで留意しなければならないことは、蔵書は配分比率のために存在するのではなく、利用されるためにある、ということです。9類が50%を越える学校図書館が多くありますが、たとえそうであっても9類の本は一切購入しない、ということは避けます。9類の本も一定程度は購入する必要があります。

4.SLBAの利用
 前述のように不足する分類の本を重点的に購入しますが、他の分類の本も購入します。そのバランスをとることは、SLBAを利用することで可能となります。SLBAの本の選書は、学校図書館の専門研究団体である全国学校図書館協議会の選定委員が分類の比率も考慮しつつ新しい本をバランスをとって選定していますので、自館の配分比率に沿いつつ、今目の前にいる児童生徒の要望もかなえる蔵書構築が可能になるのです。ぜひ、SLBAを上手に利用して、利用できる蔵書構成を図ることをお勧めします。

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