1. HOME > 
  2. 編集者のアンテナ

編集者のアンテナ

生きものの家の中って、どうなってるの?

保育社    松井 貴彦
(2012年4月発行 会報第6号より)
 子どものころから秘密基地遊びが大好きでした。小学校の3年ごろには、近所のダンボールのゴミ捨て場や、竹林に放課後に行って、よく秘密基地づくりをしていました。自分だけの空間をつくるのは子ども心に楽しいものだったのです。
 大人になった今でも、テレビでユニークな住居を紹介する人気長寿番組を、家を建てる予定もないのになぜか見てしまいます。家や棲みかには、その主(あるじ)の生きかたや思想が垣間見えてくるところが、好奇心をそそるのでしょう。
 そんな話を著者の北村雄一先生と話していたときにこの本の企画が生まれました。北村先生にはこれまで『生きもの摩訶ふしぎ図鑑』シリーズで『深海魚』『極限生物』『忍者生物』などをテーマに描いていただいており、「次は何をテーマにするか」話し合っていたのです。そんな会話からテーマが見えてきました。
 このシリーズは生きものを生物学的に分類するのではなく、なんらかの共通するテーマを切り口としています。
 私「人間の家を見るのも楽しいけど、生きもののお宅拝見も楽しくありませんか?」
 先生「そうなんですよね。じつは建築家の人って、けっこう自然界の中からヒントを見つける方が多いと聞くのですが、生きものの棲みかって、すごく工夫されているんですよ」
 私「北村先生、それ描けます? たとえば外からしか見たことのない生きものの棲みかを断面図にするとか?」
 先生「ええ、できますよ」
 そう決まると話は早い。
 章立ては「なぜこんな家?」「協力しあってつくる家」「人間もびっくりの快適な家」の3つに。
 できるだけ断面図を入れて家の中をのぞき見る好奇心に応えられるようにしました。どんな材料を使って、どんなふうにつくるのかもわかって大人にも十分に楽しめます。
書影
生きものお宅拝見!

バックナンバー

選書リストを見る

新規登録すると…

SLBAに参加登録(無料)していただくと、ホームページからもご注文が可能になります。

学校図書館様向け 新規登録

書店様向け 新規登録

ページトップへ

当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁じます。