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著者からのメッセージ

小さなわたし

   糸永えつこ
(2005年6月発行 会報第106号より)
 1年が季節ということばで変化する日本。
  はる…暖かい光。何でもやれそうな気分。
  なつ…汗だくで太陽に向かっていく強さ。
  あき…淋しい風。誰かと一緒にいたい。
  ふゆ…やがてくる春を信じて疑わない。
  そしてもうひとつ、季節の変わり目
    …となり合わせの季節が、お互いを意識し合うタッチゾーン。心もバトンタッチ。

 人の1年は、あっという間に流れますが、自然の1年は、ゆっくりと流れています。

 流れに合わせて向き合ってみますと、私たちと同じように、動いたり話をしたりしているように感じられます。心に触れたままを、ことばにしましたが、日本の自然を感じていただくお手伝いが、できますでしょうか。

 季節ということばにこだわっていた私。「フィンランドの12ヶ月」という絵本を手に、日本の四季に思いをめぐらせていらした、銀の鈴社の柴崎俊子さん。同じ時に同じ思いを抱いていたことが、この本のはじまりでした。

 大きな自然の中で、小さな私たちは、すばらしい出会いをくり返しながら、さまざまな形で、熱い思いを残しています。

 小さな出会いは大きな力に変わるということを、今、強く感じています。
本イメージ
「はるなつあきふゆもうひとつ」
銀の鈴社刊
定価1575円
小低中

著者
糸永えつこ

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