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著者からのメッセージ

劣等感を乗り越え、夢を叶えよう

   菊池 良和
(2011年12月発行 会報第5号より)
 アカデミー賞作品「英国王のスピーチ」でも吃音(どもり)が話題になりましたが、吃音のある医師の私が、初めて書いたエッセイです。発売後、多くの人からありがたいお言葉を頂き、さらにこの度半年で増刷も決まりました。本当に書いて良かったと思っています。すらすらと言葉を話せない吃音があることは、恥ずかしく、劣等感を生み、誰にも相談できませんでした。13歳の頃に思いついた夢「医師になれば、この悩みから救われるのでは」、その夢を叶えるために猛勉強して、鹿児島県ラサール高校から、九州大学医学部に入学、現在耳鼻咽喉科の医師として働いています。そして33歳で、吃音の研究・教育・臨床をこなす日本でただ1人の医師となることもできました。「将来の夢は劣等感からでも生まれる」と私はそう思います。特に中学・高校生の多感な頃は、「自分とは何なのか?」と自問自答し、劣等感・悩みを感じやすい年代です。私の吃音を、それぞれの悩みに置き換えても通じるところがきっとあると思います。「解決できない悩みを抱えていても、今の自分を肯定することで前向きになれる」、それを伝えたくてこの本を書きました。ぜひ多くの方に読んでいただきたいです。
書影
ボクは吃音ドクターです。
毎日新聞社出版局刊 定価1,680円
高等学校


著者
菊池 良和

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