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著者からのメッセージ

昔、ぼくらは…

   宮西 達也
(2010年9月発行 会報第1号より)
 今、子供達が遊ぶのを見ていると少人数です。
遊びの種類もすくなくなってきました。どちらかというと「遊び=ゲーム」になっているような気もします。
みんなでいっしょにいてもゲームは、やはり個人の遊びに近いです。

 僕が子供の頃は、友達が空き地に集まってなんの遊びをしようかという時、あれがいいこれがいいと、みんなで相談しました。
「カンケリがいい人?」
「ドロケイがいい人?」
「ドッチボールがいい人?」
多数決をとり、最後に、年上のおにいちゃんが
「じゃあ、一番多かった、ドロケイにする」
と言うと、みんなが「さんせーい!」
そうして遊びにはいりました。

 あの頃は、年上、年下、男の子も女の子も、そして沢山の子供達で遊びました。
いろんな遊びがありました。
だからいつもいつもこうやって遊びを決めていました。
時には、小さい子が、「ぼく、カンケリがよかった…」と
泣き出してしまう時もありました。
すると、おにいちゃんが、「じゃあ、ドロケイが終わったらカンケリしような」

 昔、ぼくらは遊びの中で協調性をみにつけたり、思いやりをやしなったり、
上下関係のあり方をおぼえたのだとおもいます。
ウィロビー・チェースのオオカミ
さんせーい!
フレーベル館刊 1,260円
小学校低・中学年

宮西 達也
宮西 達也

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