赴任して三年目、図書の受け入れができるようにまで育てた委員の生徒たちは、本が届いたことを知ると、「いつから貸し出しますか。」「受け入れはいつにしますか。」と、積極的でした。もともと朝の読書以外の時間でも本をめくっている生徒たちでしたので、新しい本が入ることは、新しいゲームソフトが手に入るのと同じくらい喜んでくれました。書棚が新しい本でいっぱいになると、委員も他の生徒もニコニコしながら立ち読み。原発事故以来、外での運動が制限され、体も心ももてあましている子どもたち。せめて本の世界に心を遊ばせ、気持ちを軽くして欲しいと願っていましたので、今回の寄贈には、生徒ともども深く感謝いたしております。
　活字離れが叫ばれて久しい昨今ですが、本校の生徒の読書する姿を見る限りでは、本の魅力もまだまだ捨てたものじゃないと思います。「子どもの心を育てる場」として、学校図書館の機能を更に充実させたいと思います。