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学校図書館情報

2004年6月発行 会報第103号

(社)全国学校図書館協議会 選定・企画部長    森田 盛行

「学び方の指導体系表」を発表

 全国学校図書館協議会は、「情報・メディアを活用する学び方の指導体系表」を発表しました。これは、「資料・情報を活用する学び方の指導体系表」を改訂したものです。2004年1月号の機関誌『学校図書館』に案を発表して意見を募集し、寄せられた多くの意見を参考にさらに検討を深めました。

 新体系表では、指導領域を「(Ⅰ)学習と情報・メディア」、「(Ⅱ)学習に役立つメディアの使い方」、「(Ⅲ)情報の活用の仕方」、「(Ⅳ)学習結果のまとめ方」の4つとし、それぞれの指導領域に、校種に合わせて「○学習のめあてを持つ」、「○学習の過程と結果を評価する」のように児童生徒の学習活動を表しました。その中に「・学習テーマの選択」や「調査、研究の方法」のように指導事項を示しました。個人情報や著作権の保護、情報モラル等、情報の扱い方の指導も内容に加わっています。

文科省、司書教諭の指導資料の作成を開始

 文部科学省は懸案の司書教諭の指導資料の作成を始めました。文部科学省内に「司書教諭の職務と学校における読書活動の推進に関する指導資料作成協力者会議」を立ち上げ、3月30日に第1回会議を開きました。同会議は「児童生徒の読書活動の一層の推進を図るため、司書教諭の職務内容や児童生徒の学習活動・読書活動の場として学校図書館の活用の在り方について調査研究を進め指導資料を作成」することを目的に、小・中・高校の司書教諭、学校司書、校長、指導主事、司書、有識者で構成されています。学校図書館の充実、読書活動の推進、司書教諭の職務、校務分掌、司書教諭と学校司書の協力等について検討され、今秋の作成を目標に会議等を進める予定です。

2004年度も図書整備費130億円を措置

 2002年度より学校図書館図書整備費として総額約650億円を地方交付税措置する新たな学校図書館図書整備5ヶ年計画が始まりしたが、今年度も約130億円が措置されました。これによりますと、小学校1学級当たり約24,400円、中学校1学級当たり約48,800円、特殊教育諸学校1学級当たり約4,000円になります。この値に学級数をかけたものが、1校当たりの図書費になります。小学校(18学級)では440,000円、中学校(15学級)では732,000円が、従来の図書費にさらに上乗せされることになります。

 しかし、これは、使い道が限定されない地方交付税ですから、自動的に図書費になるものではありません。そのためには、教育委員会や議会に対して学校図書館図書整備費を各市町村で図書費として予算化するように要請を行う必要があります。

学校図書館4賞が決まる

 全国SLA・日本学校図書館振興会が主催する「第34回学校図書館賞」、「第6回学校読書推進賞」、「第6回学校図書館出版賞」、「第6回学校図書館メディア賞」の選考会が行われ、それぞれの受賞者が決まりました。

 学校図書館賞は、第1・2部は該当者がなく、第3部(学校図書館の実践活動)で豊橋市立前芝中学校が6年にわたる環境整備、図書館を活用する教育実践が高く評価されて受賞し、厚木市立北小学校司書教諭藤田利江氏と島根県広瀬町立石原千恵子氏は同賞奨励賞を受賞、学校読書推進賞は、島根県仁多町立三成小学校が全校あげての読書教育の研究、実践が評価され受賞しました。学校図書館出版大賞は『わたしたちのアジア・太平洋戦争』の企画で童心社が受賞し、岩崎書店、小峰書店は出版賞を受賞しました。学校図書館メディア賞は該当作品がありませんでした。

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