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SLBAのご案内

SLBCの改革にあたって

学校図書館ブッククラブ理事長
石井 宗雄
(2004年4月発行 会報第102号より)

 学校図書館の図書の選択・購入に当たって、「確実に適書を入手できる」のがSLBC(学校図書館ブッククラブ)の送本システムです。図書選定50年の経験をもつ全国学校図書館協議会が蔵書構成を考慮して選んだ図書を、出版社・書籍取次会社・書店が協力して確実に学校に送本しますので「品切れ」の心配がありません。1970年の発足以来今日まで総計1646万冊の良書を学校図書館にお届けしてきました。

 さて、学校図書館は2003年度から待望の司書教諭配置が実現しました。また、図書整備費130億円の「学校図書館図書整備5か年計画」が今年度3年目を迎えます。学校図書館の基盤整備が進められる中、文部科学省は2003年12月の学習指導要領改訂で、「総合的な学習」の配慮事項に「学校図書館の活用」を明記しました。さらに、各道府県の「子どもの読書活動推進計画」が2003年度中にほぼ作成され、2004年度から市町村の推進計画が本格化します。

 こうした状況の変化に対応して2004年度、SLBCは従来のシステムを抜本的に見直し、これからの時代に即した改革をスタートさせます。

 まず、従来の年2回送本を年3回に増やします。学期ごと、第1期4月、第2期9月、第3期1月に最新の選定図書をご案内します。また、収録図書の内容を明示したA、B、Cの各セットを公開し、希望するセットを選択していただきます。さらに、SLBC専用ホームページを開設、選定図書等の書誌情報、入会・購入申込み方法、最新の学校図書館情報などを提供します。http://www.slbc.jp

 選定図書の点数も大幅に増やします。これまで、小学校低・中学年、小学校高学年、中学校、高等学校の4コース全体で年間約600点でしたが、新システムでは約1200点に倍増します。このうち、A、B、Cセットの選定図書が合計で約800点、セット以外の選定図書が約400点となります。

 書誌情報も充実します。従来の印刷カードを廃止し、新たにデータベース化した書誌情報を専用ホームページ及び目録『SLBC選定図書案内』に掲載します。書誌情報のデジタル化に合わせて、全国学校図書館協議会の協力で件名を付けることとしました。なお、専用ホーページには、SLBC選定図書のほか、SLBC加盟出版社の図書で全国学校図書館協議会の選定に合格した図書を全点掲載します。これらもすべて件名が付きますので調べ学習に必要な図書を検索できます。「特別企画セット」もニーズに合った企画を計画していきます。

 SLBCのモットーは、学校図書館の「良書の選択、適書の入手」に役立つことです。30年前は年間出版点数2万7000点でしたが、今日では7万5000点に増えています。都会地では大型書店が増え現物を見ての選択も可能ですが、地方では書店が減少し、本を見る機会も難しくなっています。また、学校現場からは「調べ学習の本がもっとほしい」「朝の読書で読む本が不足。学校図書館に備えてほしい」という切実な声が聞かれます。

 SLBCは「欲しい本を確実に届ける」ことで学校図書館の充実に貢献したいと考えています。新システムのスタートを機にSLBCにいっそうのご愛顧をたまわりますようお願い申し上げます。

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